今年のサマーツーリングはちょっと寂しい3名の参加となり、おまけに一週間前の天気予報では晴れマークだったのが秋雨前線が居座って雨に変わってしまった。小雨の中カッパ姿で高坂SAに最初に着いたのがキャメラで(こんなことは初めて)続いてジュニアが到着、集合時間8時近くになっても肝心のイダ天が来ない。「ジュニアの連絡来てない?」の一言でナビ代わりのiPhoneを見たらSNSにイダテンからセルが回らない故障との連絡が入っていた。暫く経ったら電話は入って故障が川越でヒロイノの近くだったのでヒロイノのMT-07を借りて追いかけるので先に出発してくださいとのことで松代PA(松代の読み方:長野県にあるのは「まつしろ」で新潟県にあるのが「まつだい」です)の給油ポイントで待ち合わせることにして出発した。
走りだしたらジュニアの走りが少し変、これは近寄らない方がいいかと距離を取って走る。案の定上里SAに入って行った。高坂SAでイダテンを待っている間に食べたそば(私は食べていません)のせいか眠気が差して来たらしい。ちょっとバイクに乗ったまま休んで直ぐに出発、後は休憩を取らず松代PAへ向う。途中から雨も本降りになってきた。
藤岡JCTから上信越道に入ると後から白馬に向うBMWが我々に並走してきと思ったらジュニアのペースが上がった。雨の中をスイスイ、BMWは諦めたらしく大人しくなった。
上信越道のトンネル群を抜けて松代PAに着くころには雨もほぼ上がっていた。ここで給油しないと先にGSは暫くない。豊田飯山ICで下りるのだがちょっと不安だ。2台とも給油を終えたときMT-07に乗り換えたイダテンが松代PAに入って来た。こんなに早く追いつくなんて凄い。ノンストップで???km/hで飛んで来たらしい。イダテンから今回のルート案内を聞いて出発、今回参加の3台のサマーツーリングが始まった。
雨は降ったり止んだりで様子をみてルートを換えることに。豊田飯山ICで高速を下りて当初は関田峠を越える予定だったが山が雲中に入っていたので変更してR292飯山街道で新潟県は上越に入った。R292の途中から今回走りのメイン広域農道に入ってほくほく大島に向った。遠くに青空が見えるのだが残念ながら雨は降り続いていた。
昼を過ぎ1時近く、雨も上がってほくほく大島の近くのドライブインふる里で昼飯を頂いた。ジュニアは野菜炒め定食、イダテンはミックス唐揚げ定食、キャメラはお店の一押しのカツ丼だ。どれも美味そうでボリュームもあって当たりのお店だった。腹ごしらえを終えて後半戦に入る。雨は上がったが危ないのでカッパは来たまま出発した。
県道、広域農道を乗り継いで小出の道の駅ゆのたにで休息、近くのコンビニで夜の二次会用の買い出し、続いてこの先GSが無くなるので給油をして本日の第2のメインである樹海ライン(R352)を目指す。シルバーライン(二輪通行禁止)の入口を通り越して樹海ラインに入ると見通しの利かないコーナーがこれでもかと連続する。ここが雨でなかったのが幸いだった。飽きる程のコーナーを曲がって枝折峠を越えて奥只見湖に入ったところのT字路を銀山平温泉に折れて数キロ進むと民宿の案内が出て来たと思ったら数棟のログアウスのコテージが道沿いに並んでいた。その先の「湖山荘」が今回の宿だ。バイクが雨に濡れると悪いからと昼はそば屋さんもやっているらしくそば屋の方の入口を整理して我々バイクに開放してくれた。
宿に着いたら先ずは温泉だ。湖山荘にも温泉はあるが宿の前にある温泉センター「白銀の湯」のチケットが貰えたので先ずはそちらへ。白銀の湯の営業時間中はチケットが無いと入れないが営業時間外は裏から入れる鍵を湖山荘から預かっているので朝早く入ろうと思えば入れるのでした。銀山平温泉は温めの温泉で夏場ゆっくり浸かるのにはもってこいだ。露天に源泉のみの湯があったがこれが一層温い。この白銀の湯はハイカーや登山客が帰りに汗を流すのに利用されるらしい。一緒に入っていた登山客のお客さんが下の大湯温泉にも入ってきたが白銀の湯よりもっと温かったと言っていた。やはり温泉に浸かると疲れが一気にとれる様な気分になる。たっぷり時間をかけて疲れを取って来た。
梅酒で乾杯、手はキャメラでしたどれ
もこれも美味、漬物もいい味だ
夕食は岩魚をメインにした様々なメニューと山菜の珍しい天ぷら等たっぷり頂いた。岩魚の塩焼きはじっくり焼き上げており頭からガブリといける。身もたっぷりで岩魚だけで結構腹にきた。他の椀も見た目は渋いが味は美味、美味い手打ち蕎麦も頂いた。夕食を頂いたところは昼はそば処になっているらしい。
食後は部屋で三人で慎ましく2次会。お泊まりツーリングでの楽しい一時だ。ジュニアはワインをちょっとだけ飲んでいつの間にか静かになってしまった。イダテンが飲まないので飲み過ぎることも無く切りの良いところで就寝となった。
2日目もやはり雨、晴れていれば朝食前に枝折峠の雲海を見たいと思っていたのだが・・・残念。朝は宿の温泉に入ってから朝食に、済ませて部屋に戻って準備をしていると雨も止んでいる様で日も差したのだがいざ出発時なると確り降り出した。恒例の宿前の記念写真は断念、ちょっと変わった写真になってしまった。
雨の中をカッパを着込んで出発、雨中と言ってもブーツは完全防水、グローブもゴアテックスで体が濡れることはないのだが視界が悪いのと路面が濡れて走りを楽しむことが出来ない。更にきつかったのが樹海ラインで奥只見湖の南岸を奥只見湖の形に沿った様な鋸の刃に似たジグザクのコーナーが延々続く、雨中のスラローム走行と言った感じだ。それなりに雨中走行をたっぷり楽しんだ?
樹海ラインを終えてそのままR352を走って檜枝岐のアルザ尾瀬の郷で一休みとした。ホットコーヒーが美味い。近くの自動販売機には冷たい飲み物しか無かったがイダテンがメットをかぶり雨の中ホット缶コーヒを探して買ってきてくれたのだ。次の昼飯のそば屋さんへの時間調整をしつつ充分休息を取って出発した。
昼飯は前沢曲家集落にある「そば処曲家」だ。正確には集落入口の手前にある。川が流れていて橋を渡らないと曲家集落には行けないのだがその橋を渡るには300円かかるのだ。時間が早かったのでお客さんも数名でゆっくりそばを頂くことができた。ジュニアはばんでい(もち)セット、イダテンは天ざるセット(天ぷら、冷や奴、はっとう付き)、キャメラはざる蕎麦とはっとうを注文した。蕎麦は自分好みでなかなか美味かった。
「はっとう」とはそば粉ともち粉を混ぜて延ばして菱形に切り茹でてエゴマまぶした餅の様なもので、昔、殿様が村人の作ったはっとうを食べ、あまりの美味しさに驚き、「このような贅沢な食べ物は、 祝いや祭りの日以外は食べてはならぬ」という法度(はっと)が出されこの名が付いたとメニューに説明があった。
そば屋を出て後は帰るだけR121に出て当初予定していた霧降高原経由は止めてそのままR121で今市迄行って日光宇都宮道路に入って東北道は佐野SAで解散となった。
キャメラのモンスターのメーターで2日で776kmの走行距離でした。