3G's Touring Photo Album

夏のしらびそ高原と「日本のチロル」下栗の里を巡る ツーリング

photo&report:キャメラ

2009/8/29-30(土・日)

【参加メンバー】

おしげ,キャメラ,ベーチャン,コチョリン,ヘッド,ぽっぽや,ジュニア,ウプサラ,イダテン,TOMO,ULTRA,キューレ

【走行ルート】

8月29(土)
 中央道談合坂SA(集合)〜諏訪南IC〜エコーライン〜R152〜仗突峠〜日影入林道〜樽尾沢キャンプ場〜県道19
 ー207〜R361〜R152〜高遠(昼食)〜R152〜より道鹿嶺高原〜R152〜蛇洞林道〜林道〜しらびそ峠〜しらびそ高原(宿泊)
8月30(日)
 しらびそ高原〜林道〜下栗の里〜林道〜R152〜ヒュー越林道〜R152〜県道389〜天竜スーパー林道〜R152
 〜県道40〜県道61〜東名袋井IC〜富士川SA(解散)

8月29(土)晴れ

7時半、談合坂にキャメラはいない
7時半、キャメラはいない

 7時半集合、集まり次第出発の予定だがまだ誰かさんが来ていない。集まり次第と言うことなので待つしかない。きっと忘れものをして戻って遅れたのだろう。仕方ないよね。遅れること30分、8時に全員集合。そうなのです、昔から全員集合は8時なのですよね。誰かさんが休む暇もなくイダテン会長を先頭に出発する。途中双葉SAで休息、いつもより短めの休憩で出発、これも誰かさんが遅れた為か。
 中央道を諏訪南ICで降りる。ウプサラ、TOMOはいつETCを付けたのだろう?全員ETCゲートを無事通過した。バイクにとってETCは料金所の手間がかからなくて助かる。特に雨の日に料金所で止まってカッパの下から通行券やお金を出すのは一大事だ。それにETCの休日割引があるのでお金の面もかなり助かる。民主党が政権を取ったら高速を無料にしてくれるらしいがETCはどうするのだろう。ETCにも元手がかかっているので買い取ってくれると良いのだが。 

杖突街道 白バイを回避して待機中
杖突街道で白バイを回避

 諏訪南ICを降りてエコーラインを通ってR152に入る、今回のツールングはこのR152をメインに南下するルートになる。諏訪でR20と交わって杖突街道(R152)に入るところで対向車線から白バイが2台来て我々より先に曲がって行った。白バイに後ろに付かれるのも嫌だが。前で待っていられるのも嫌なので途中で待機してやり過ごすことにした。ベーヤンが先行して出発、少しおいて我々も出発したが白バイの待つ伏せは無かった。白バイもたまにはワインディングを楽しんで行ってしまったのだろう。

樽尾沢キャンプ場 日影が恋しい
樽尾沢キャンプ場日影が恋しい

 杖突峠を越えて少し行ったところで右折して日影入林道に入る。直ぐに細い上りのワインディングになった。峠を越えてカーブも緩やかになり少し走る。ダム湖があった。そのもみじ湖を通り過ぎた辺りで会長がまた更に山道に入って行った。着いたところはキャンプ場、そしてそこには・・・何も無い。時刻は10時半で日射しが熱く真夏の様、しかし日影は涼しく別世界、皆逃げ込んだ。会長はキャンプツーリングをやるので詳しいのだろう普通ツーリングではなかなか入らないルートである。キャンプ場から出るところでヘッドが蛇を轢いてしまった。きっと祟りが有にちがいない。キャンプ場を後にそのまま箕輪町に降りて伊那方面に南下、途中から進路を東に取りR361に出て高遠に出た。ここでR152に戻る。

「ますや」高遠町東高遠1071、TEL0265-94-5123
高遠町「ますや」

 高遠で昼食、3G'sの昼は基本蕎麦である。イダテンがネットで探してくれた店に行く。ちょっと離れたところにある面白い形をしたお店だ。のれんには「高遠そば」とある、店名ではない。「高遠そば」は「からつゆ」と呼ばれる、みそ味のそばつゆで、大根おろしの辛味+こんがり焼き味噌の風味+ねぎの辛みのアクセントでそばを食べる。江戸時代から伝わる伝統ある蕎麦なのです。12時前だがお客が何組かいた。少し待って12名座れるテーブルが空いた。さあ何を食べようか、普通なら”高遠そば”が妥当と思われるのだがメニューを見ていたら結構蕎麦へのこだわりが感じられたのでキャメラはもり蕎麦を頂くことにした。そばはザル2枚に分けて出される。1枚を食べ終わると次の1枚をだしてくれる。つまり茹でたて、のびていない状態で食べることがでるという訳である。もり蕎麦にも「玄」、「抜き」、「合盛り」の三種があって、「玄」は所謂挽きぐるみで黒っぽい、「抜き」は殻を取った抜き身を粗挽きにした十割そばで薄緑色をしている、「合盛り」は玄と抜きが1枚づつ頂ける。大盛りの代わりザル1枚の追加ができるので「玄」と追加に「抜き」を注文した。他はやはり「高遠そば」、「高遠おろしそば」も人気があったようだ。出て来た蕎麦は自分好みの細切りの固めの蕎麦、ザルにうす盛りなのでちょうど良い量の蕎麦を摘める。一口の蕎麦の量も大事でヅルッヅルッと啜って味わう喉越しを味わうには適量でないとダメなのです。追加の「抜き」は香りを味わうらしい。店の親父が藻塩を持ってきた。説明どおり箸の先に塩をつけて、蕎麦にまぶして頂くと十割そばの香りを味わうことができた。やはり蕎麦へのこだわりと自信が有るのだろう。

鹿嶺高原 ここは行き止まり
鹿嶺高原 ここは行き止まり

 美味しい蕎麦を食べて出発、R152を南下する。直ぐに美和湖がある。美和湖を過ぎた辺りでまた林道に入る。食後の運動か?林道をどんどん駆け上がる。かなりの時間を駆け上がったところは行き止まり。案内板に鹿嶺高原とある。標高1800m、よくバイクで上がって来たもんだ。展望台があるというので歩いて上る。10分足らずなんだが息が上がってしまった。標高が高くて空気が薄いのか、それとも単に歳のせいか。今上って来た道を今度は下ってR152に戻った。ただ上って降りて来ただけだが、きっとこれはこれから行くしらびそ高原に行く準備運動なのだと思う。日影入林道で少し林道に慣らさせ、鹿嶺高原で高い標高に慣れさせる。イダテン会長もなかなかやるではないか

「気の里」入浴ができるらしいです
「気の里」入浴ができる
しらびそ高原前の唯一のお店らしいです
しらびそ高原前の唯一のお店

 今度はひたすらR152を南下する。もう周りは自然だけ静かな山間を走る、途中「気の里」なる施設があったがお店はない。自動販売機のジュースで喉を潤す。今晩のつまみの調達が気にかかるがもうコンビニなんか無いのです。後はこの先の大鹿村にお店が有るらしいので期待して先を急ぐことに。すると大鹿村に待望のお店がありました。焼酎とつまみ、念の為に冷えたビールとロックアイスも購入した。解けないことを祈っていよいよしらびそ高原に向う。R152が切れて蛇洞林道に入る。蛇洞林道を行けばまたR152に出るのだがしらびそ高原へは蛇洞林道からさらに別の林道に入りしらびそ峠を越えなければならない。峠を越えるとまもなく広い高原があり、今晩の宿「ハイランドしらびそ」が建っていた。なかなかシャレた外観で風景にマッチしていた。内装も想像していたよりはずっと立派で旅館なみで、高原にはランニングコースも有るらしく地元の駅伝部が合宿に来ていた。ここは標高1918m、高知トレーニングになるのでしょうね。

ビールで喉を潤す
ビールで喉を潤す

 食事迄時間があるので先ずはビールで乾杯、ビールはまだ冷たい、買ってきて正解でした。バイクでたっぷり揺られてきたので、開けるとシュワーと泡が吹き出す。注いでも泡がたっぷり、でも何はともあれビールが美味い。3G'sには飲めない人もいるのだがこのときばかりは可哀想になる。同じ炭酸でもコーラとビールでは違うのですよ。大人はビールです。ビールが飲めて幸せです。落ち着いたところで食事の前にひとっ風呂浴びて汗を流す。これが温泉なら文句無いのですが、贅沢はいえませんね

地の食材を使った夕食
地の食材を使った夕食

 夕食は6時から、こんなところなのであまり期待はしていなかったが地のものを使って工夫されていてました。油の乗った信州サーモン(ニジマスとブラウントラウトの掛け合わせ)、信州黄金シャモと野菜の鍋、特産「二度イモ」の田楽、コンニャク、焼き魚は信州の川魚アマゴ、好き嫌いはあったようだが鹿肉も美味しく頂きました。交通手段は我々が上がってきた林道しか無いはずなので具材を運ぶだけでも大変でしょうね。食事の後は各部屋で大人しく過ごした。ずっと林道で結構体も使ったので疲れたのでしょうね。早く寝入った人もいましたがテレビでスターウォーズエピソード2をやっていたので最後迄見ちゃいました。外は夜になって激しい雨が降り出しましたが天気予報では明け方迄に止むとのことで大丈夫でしょう。0時就寝、一日目終了。

8月30(日)晴れ 東京だけ雨

しらびそ高原の日の出

今日も元気だご飯が美味い
今日も元気だご飯が美味い
これぞ朝飯の見本です
これぞ朝飯の見本です
朝からバイク拭き、ご苦労様です
朝からバイク拭きご苦労様です

 朝目を覚ますと外は明るい感じで雨の音もしない。天気予報通り晴れの様だ。まだ6時前なのにもう動き出している連中がいるようだ。昨日早く寝た連中か、外から話声がして来る。起きて窓から下をみると雨で濡れたバイクを拭いている。今日も良い天気だお日様が山陰から上り始めてきた。空気も美味い。朝食は7時から、ぽっぱやの食べっぷりが凄い、3杯、4杯・・・「今日も元気だご飯が美味い」。腹ごしらえをして出発前の恒例の記念撮影、今日は玄関先だけでなく景色も良いので移動して何枚か撮った。バックが青空だと写真も良く映える。

えっ、こんな所に民家が・・
えっ、こんな所に民家が・・

 8時半過ぎに出発、朝から林道を走る、と言うか林道しかない。昨日上がって来た逆方面にそのまま南下する。林道を20分くらい走ると民家が出てきた。こんなところにも人が暮らしている。しかし場所が尋常ではない山の斜面を切り開いて斜面に葛折の道を作り、そこに家が建っている。葛折の道は急で道幅は狭く車はすれ違いなど出来ない。途中車と出会ったがこちらが下りだったのでなんとか止まってやり過ごせたがこれが上りだったら万事休すだ。必死に前だけを見て集落を通り抜けた。村の様子など見る余裕は無かった。そのまま進むと下栗の里のビューポイントの案内があった。振り返って見ると信じられない光景があった。あれが「日本のチロル」下栗と里か、今我々が通ってきた集落だ。しかし道幅は狭くバイクを止めて見ることは出来ずちょい見でそのままビューポイントを通過してしまうしか無かった。そのまま少し行くと先頭のイダテンが狭い道でUターンを始めた。

12台のUターン完了です
12台のUターン完了です

予定の道が通行止めになっていて進めない。先に進めないので戻るしかない。迂回路は今来た下栗の里まで戻ってR152に出られる道があるとのこと。

「日本のチロル」下栗の里
「日本のチロル」下栗の里

戻る途中で下栗の里のビューポイントでゆっくり景色を堪能できた。それにしても何の為にあんな所に人が住んでいるのだろうか。下栗の里は遠くから見ている分には良いがあの葛折の道を上ることを考えたら空の様に急に気分がブルーになってしまった。葛折の道は狭く急でV字の切り返し、一気に上り切るしか無い。止まったらお仕舞だ、意を決して突撃した。V字コーナーを出来るだけ大きく外回り、こんなとき車が来たら終わりだななどと思いながらなんとか迂回路に抜けた。上りもまた集落の様子など見る余裕はなかった。全員車に遭遇することなく無事に一気に駆け上ることが出来た。

水窪の食事処「国盗り」
水窪の食事処「国盗り」

 下栗の里を後にして林道を下り漸くR152に出て、そのまま南下途中道の駅「遠山郷」で休憩する。ここでお土産を購入する人は買い込んだ。それにしても今日も日射しが強くて日向にはいられない。まだ夏は終わっていないようだ。暫し休憩して出発、まもなくまたR152がと切れてヒョー越え林道に入る。ここでも誰かが蛇を轢いたらしい。あぁ祟りが怖い。兵越峠を越えて下ると再びR152に戻る。更に南下この後天竜スーパー林道に入るのでその前に昼食をとる。昼ちょっと前だが水窪に食事処があったので昼食タイムとした。

天竜スーパー林道 全長は52.9km
天竜スーパー林道 52.9km
天竜川にかかる雲名橋
天竜川にかかる雲名橋

 腹ごしらえをして暫し休息、本日最後のステージ、天竜スーパー林道に向う。水窪を出ると直ぐにR152を折れて県道389に入る。そのまま進むと県道389と天竜スーパー林道が交差する。スーパー林道の途中だかここからでも40kmくらい続いている。車はもちろん走っていない。今迄の林道と違って凄いワインディングはなく快適に走れる。林道も終点近く秋葉神社近くになって急に車が増えて来た。なんと細い道にバス迄入って来た。安全運転に切りかへ本日の走りも終了する。天竜スーパー林道の終点雲名橋で天竜川を渡りまたR152に戻った。
 天竜川沿いを下り浜松方面に進み、途中から県道40に左折して東名袋井ICに向う。途中コンビニで休憩、それにしても暑い。携帯で東京の天気を確認すると雨が降ったり止んだりとか、静岡の空からは騒動が出来ない。ここでジュニアとウプサラとキャメラでガソリンを入れに近くのGSに向ったが生憎と閉まってした。ジュニアとウプサラはそのまま通過して脇道から戻っていった。キャメラは最後から行ったので手前でUターンしようとしたらウプサラが曲がった筈の角に立って手招きをしているではないか。GSがあったのかと思って行ってみると。ウプサラのドカが交差点の中央でお昼寝をしているではないか。ジュニアは先に行っていない。お昼寝も良いがこの炎天下でしかも交差点の真ん中では皆さんの邪魔になるのでウプサラと一緒に起こしてしまった。寝起きを起こされて機嫌が悪くなったのだろうが何処か行ってなかなか帰って来なかった。

袋井IC
袋井IC

 ガソリンを給油してもらい満足したドカとウプサラが帰って来た。それを待って出発、インター手前のGSでこちらも給油して袋井ICから東名道に入った。東京ICまでは220km、

富士川SA
富士川SA

途中富士川SAで休息を取ったが、ここで再度東京の天気を確認したらやはり雨らしいと言うことで富士川SAで解散と言うことになった。普通ならパフェを頂くのが3G'sの正式な儀式なのだが先を急ぎたいと言うこともあってソフトクリームに変更することになった。簡略化した儀式を終え解散となった。しかしまだ東京ICまで120kmある。途中35kmの渋滞をなんとか擦り抜け横浜辺りに来ると遂に雨が降り出してきた。やはり蛇の祟りか、最後にきて今回もカッパを着るはめになってしまった。
 最後は雨に降られましたがツーリング自体の天気は良く、普段は走れない様な林道も沢山走れ、「日本のチロル」下栗の里もにいけて、走行距離は700kmでそんなでもなかったですが、中身の濃いツーリングでした。次回の一泊ツーリングは11月7ー8日の土日です。西伊豆土肥のマルトで美味しい海の幸を頂く予定です。9月の月一は第3が連休になるのでお休みします。家族サービスをしてください。10月の第3は紅葉も始っていると思いますのでのんびりもみじ狩りツーリングでもと思っています。お疲れさまでした。



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