朝の7時半、小雨の降る中談合坂に集合したのはいつもより少なめの8名。天気予報通りの雨、予定のコースはかなりきついが、状況を見ながら行くことで出発。トンネルを過ぎると雨は降ってなく路面も乾いていてちょっと期待させてくる。途中、甲府昭和ICでETC割引をしようと一旦降りて即Uターンして戻り、八ヶ岳PAで休憩を取った。中央道を諏訪南ICで降り、高山を目指す。雨は降ったり止んだりでカッパを着ていればそれほどでもない程度なのだが路面が濡れているのでコーナーを楽しむという訳には行かない。
昼は予定通り開田高原の蕎麦屋さん。一昨年のサマーツーリングと同じ「ふもと屋」さんで頂く。ライダー優遇制度があり大盛りが並の値段で頂けるお店で、本当はそば屋でなく旅館が正しい。今の時期なら文句なしに"大ざる"となるところだが今日は雨中の走行で体が冷えているので温かい蕎麦を頂くことになった。これが正解というか開田高原での本来の蕎麦の頂き方で「とうじ蕎麦」と言うのが名物とのこと。普通のもりそばを油揚と椎茸の入った温かい汁に専用の道具を使ってしゃぶしゃぶしてお椀にあけて好みで薬味を入れて食べるのである。ちょっと甘めの汁だったが美味しく頂いた。
雨も降っているし、ペースも遅いので高山は素通りしてコースも大幅にショートカット、高山から飛騨せせらぎ街道で一気に南下、宿泊である下呂温泉に向かうことになった。川上川沿いにあるせせらぎ街道、天気がよければせせらぎの音を聞きながら走れるのだと思うが雨はやまず途中の景色も見れない。しかし我々同様好きなのであろうこの雨の中アユ釣りをして人がいた。
旅館の「大江戸温泉物語下呂」は国道沿いにあり直ぐに分かった。
保険福祉センターを買上げ旅館に改築した様で普通の旅館と変わっていたが部屋は広く悪くはなかった。徹底して人件費を省いている様で仲居さんなどは居ない。従って布団を敷くのもセルフサービスとなる。言い方を変えると「お客様の部屋に従業員が入ることはありません。」ということになり、気楽といえば気楽である。部屋に入ると即幹事さんがビールを買ってきてくれたので風呂の前にまず一杯。雨が降ってそんなに暑くもないのだがビールが美味い。走行中は寒いせいか水分を取ると直ぐに小便をしたくなるのであまり取らなかったので水分が不足していたのであろうかビールがいくらでも入ってしまう。
温泉に入り期待の飛騨牛づくしコースの夕食に突入した。前菜の盛り合わせに飛騨牛朴葉味噌焼き、飛騨牛のタタキとメーンは飛騨牛のすき焼き。やはり美味い、飛騨牛を堪能して、お腹も一杯。すき焼きの鍋にうどんを入れてうどんすきに。更に鮎の雑炊が出てきた。これも美味しく頂いた。最後のデザート、パイナップルと抹茶のアイスクリームはどちらかというとミスマッチの感じがした。
いつもなら食後に二次会となるところなのだが雨中運転の疲れか隣の高齢者組は9時過ぎには就寝してしまったらしい。こちらの若手?組も11時前には一人酒の幹事を除いて寝てしまた。と夜中の2時過ぎに物凄いイビキで起こされてしまった。誰とは言わないがただ者ではない。イビキが収まると同時に歯ぎしりで攻めてくる、これが交互に来るからおそらく同一人物であろう。被害者は私だけではなくもう一人はもだえて布団をかぶったようだ。イビキと歯ぎしりの合間に雨の音がする。かなり激しく降っているようだこのまま明日も雨なのだろうか。幸い過去にもこのような経験があるので耳栓をもって来ていたので気休め程度の効き目しかならないが耳栓をしてじっと目をつぶっていたら眠ってしまった。